従来の既存屋根(シングル葺き)が耐火認定品であっても、カバーした場合、耐火認定品ではないと判断されます。
耐火認定とは構造体の評価であり、カバーする事でそれまでの耐火認定の評価は得られなくなります。
既存屋根を剥がして新しい折板を施工するには、コストと時間がかかります。
稼働している店舗、倉庫、工場、などを一時止めなくてはなりません。
J-ROOF 工法の特徴
老朽化した既存屋根に同形状の屋根を剥がさず改修出来ます。
専用断熱金具による、ヒートブリッジ(熱橋)現象を改善しました。
重ね葺き折板を新設すると共に断熱性能もアップします。
既存折板の鋼板種類は殆ど使用可能(最大塗布量326g/㎡)板厚0.6mm以上。
既存折板の裏打ち材は無し、有機質断熱裏打材(ポリエチレンフォーム)でも可能です。
新築でも勿論ご使用になれます。
断熱性能(夏季・参考)
ダブルパック工法50mmの部屋内表面温度はシングル折板と比較すると10℃以上低くなる事から節電に期待される。
断熱性能(冬季・参考)
G/W敷き込みダブルパック工法の断熱効果は良好 結露防止に効果が期待される。
シングル折板とダブルパック工法の断熱比較参考
構成/性能 | 熱貫流率K=1/Σr[kcal/㎡・h・℃] Σr:熱伝導抵抗 |
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4mm裏打ち材張りシングル折板 | 3.9172 |
50mmG/W充填ダブルパック | 0.7774 |
熱貫流率は小さなもの程、断熱性能は向上します。
重ね葺き折板ダブルパック工法 規格-①
- 山ピッチ250mm以下、山高88mm以上、鋼板板厚0.6mm以上、各種鋼板(塗布量97g/㎡)以下。
- 裏打ち材はガラス繊維シート5.0mm以上を施します。
- 母屋間隔:4.000mm以下の屋根(4.000mm以上の場合の工法は別途相談)
- 母屋中間部はワンサイドボルトを1000mm以下で固定します。
- 専用断熱金具認定品。
- 断熱工法(グラスウール10kg/㎥以上、厚さ50mm以上、)充填可能です。
重ね葺き折板(2種類) 山高88タイプ・150タイプ 規格-②
製品図
専用断熱金具
FP030RF-1829(1)〜(6)までの組み合わせ
既存折板裏打ち | グラスウール | 新設屋根 | |
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(1) | 無し | 無し | 認定規格品 |
(2) | (有機質系)厚さ4mm以上 ・ポリエチレンフォーム ・難燃化ポリエチレンフォーム |
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(3) | (無機質系)厚さ5mm以上 ・フネンエース等 ・ガラス繊維シート等 |
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(4) | 無し | 有り | |
(5) | (有機質系)厚さ4mm以上 ・ポリエチレンフォーム ・難燃化ポリエチレンフォーム |
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(6) | (無機質系)厚さ5mm以上 ・フネンエース等 ・ガラス繊維シート等 |
標準納め図
軒先
水上
ケラバ